女性が抜け毛・薄毛になる様々なパターンの「症状」「原因」「改善」についてをご紹介します。

MENU

女性の抜け毛・薄毛のパターン

分け目が薄いと感じはじめたらたら、それは薄毛のサインです。
女性抜け毛のパターンには大きく分けると下記の2種類あります。

 

髪が抜け落ちて量が減ってしまうタイプ。
髪の毛が細くなり、全体にボリュームがなくなってしまうタイプ。

 

この2種類のなかにも、様々なパターンに分類されますのでご紹介しておきます。

産後脱毛症

出産後、女性ホルモンの影響により脱毛が起こります。まだ若いのに急に抜けるとびっくりしてしまいますよね。でも一時的なものなので悩まなくても大丈夫です。

 

【症状】
出産後、一時的に脱毛が多くなる脱毛症で、出産を経験した女性の多くに見られます。通常は時間の経過とともに元へ戻ります。

 

【原因】
妊娠によって増加した女性ホルモンの影響です。
妊娠中は健康な赤ちゃんを体内で育てるために女性ホルモンの分泌が増えていきます。

 

妊娠中は女性ホルモンによって髪の成長期が長くなり、髪が抜けにくくなります。
女性ホルモン(エストロゲン)には毛髪の寿命を伸ばす作用があると言われており、出産後にホルモンバランスが元通りになって成長期を終えていた毛髪が一気に休止期に入るため、一時に抜け毛が増加します。

 

わかりやすく説明すると、本来抜け落ちる時期の毛髪が抜けずにとどまり、出産が終わり正常なヘアサイクルに戻った時に、とどまっていた毛髪がまとめて抜け落ちるために起こる現象です。

 

【改善】
個人差がありますが通常は出産後6ヶ月から1年程度で自然に回復します。
不安な場合や、なかなか改善しない場合、早く元に戻したい場合は育毛剤・育毛シャンプーなどを使ってみるといいでしょう。

びまん性脱毛症

これが通常の脱毛症です。
毛髪の量が全体的に抜け毛により減ってしまう現象です。

 

【症状】
びまんとは「広範囲に広がる」という状態を現し、頭部全体的に毛髪が薄くなり、頭皮が透けて見えたり、髪のボリュームが無くなってしまう症状です。
女性が最も多く悩んでいる薄毛の症状が、このびまん性脱毛症と言われ30代以降の女性に多く見られます。
また男性とは違い、前頭部の生え際の後退などはありません。

 

【原因】
老化、ストレス、過度なダイエットからくる栄養不足などによるホルモンの異常分泌や不適切なヘアケアなどが原因です。

 

【改善】
育毛剤や育毛シャンプーで適切な頭皮ケアを行い、生活習慣・食生活を改善しましょう。
この「びまん型脱毛」は、原因を取り除くことにより改善できる確率が高いといわれています。悩み過ぎるとストレスの元になってしまうので、あきらめず気長に対策を続けることが大切です。

円形脱毛症

【症状】
よく耳にする名前だと思いますが、男女の性別や年齢に関係なく発症します。
突然まとまって髪が抜け落ち、頭部に1〜3センチほどの円形禿げができますが、ほとんどの場合は自然に治ります。

 

【原因】
過度な精神的ストレスが主な原因といわれています。また、アレルギーなどの自己免疫機能の低下で発症するとも言われています。

 

【改善】
低刺激のシャンプーなどを使い、心身ともにリラックスすることを心がけましょう。
ストレス解消のために趣味を楽しむことも方法です。食生活などで免疫機能の回復を心がけると治りが早くなるようです。

けん引性脱毛症

【症状】
髪の毛を引っ張り上げることが原因で、毛根にダメージが与えられることによって起こる症状です。

 

【原因】
髪をまとめあげたり、ポニーテールをするなどの髪型をしていると起こりやすくなります。
とくに長期間、同じ部位をひっぱり続けると発症の確率が上がります。

 

【改善】
定期的に髪型や分け目を変え、毛根に負担がかからないようにするといいでしょう。
頭皮マッサージをしてケアしてあげると効果的なようです。

粃糠(ひこう)性脱毛症

【症状】
頭皮が乾燥することによって発症。
乾燥したフケが毛穴につまり、毛根が炎症を起こし、それが原因で起こる脱毛症状。

 

【原因】
ホルモンバランスの乱れや、洗浄力の強いシャンプーで洗髪するなど、必要な頭皮の皮脂を取り除いてしまうことで発症しやすくなります。
皮脂を取りすぎてしまうと乾いた細かいフケが出てしまい、このフケが毛穴を塞いでしまいます。
そうすると塞がれた毛穴の中が脂でいっぱいになり、この脂に邪魔された栄養素は毛母細胞に届かず脱毛の原因になってしまいます。
また、洗髪時に爪で頭皮を傷つけてしまい頭皮の角質層をいためてしまうのも原因です。

 

【改善】
刺激の弱いシャンプーで優しく洗髪しましょう。また、シャンプーが残らないようにしっかりと洗い流すことも大切です。
またスタイリング剤や薬剤など、頭皮の刺激になるものは避け自分に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。

脂漏(しろう)性脱毛症

【症状】
皮脂が過剰に分泌され毛穴を塞ぐことで毛根が炎症を起こし脱毛する症状です。頭皮が赤くなったり、痒くなったりする症状で男性に多い脱毛症ですが、女性も発症することがあります。

 

【原因】
脂漏(しろう)性脱毛症は皮脂腺が発達し過ぎて皮脂が過剰に分泌されたことが原因と言われています。
皮脂の分泌が過剰なために脂性の強いフケができやすく洗い流しにくいために、毛穴がつまりやすくなります。そのため、細菌が発生し炎症を起こしやすくなってしまいます。

 

【改善】
洗浄力の強すぎるシャンプーを避け、頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを選んで丁寧に洗髪するといいでしょう。
頭皮を清潔に保つよう心がけ、油物を控えた食生活の見直しも大切です。

 

 

次ページ

女性ホルモンと抜け毛が起こる関係とは?