ヘアサイクルというものを知っておこう

どんなに健康な髪の毛であっても寿命があります。

正常な髪の毛は、【成長期】【退行期】【休止期】を経て抜けおち、
その後、また同じサイクルで【成長期】→【退行期】→【休止期】→【成長期】を繰り返していきます。

一連のヘアサイクルは男性が３〜５年、女性が４〜６年と言われています。

【成長期】
髪の毛の成分は、頭皮にある毛母細胞で作られており、毛母細胞は通常2年から5年の間、1本の髪の毛を作り続け、成長している段階です。

【退行期】
毛髪がもっとも活発に伸びる成長期を経て、毛根が退化する期間。（2、3週間）

【休止期】
成長が完全にストップし、毛根が完全に退化する期間で髪は自然に抜け落ちます。（3ヶ月）

髪の毛が抜けたあとの毛母細胞は、しばらく休止し再度髪の毛を作り始めます。
実は、約10万本の髪の毛のうちの約1万本、つまり約1割は休止期の状態だと言われています。
そのため、毎日抜け毛があるのは当然なことなのです。

ただ、薄毛が気になりだしたという方の場合は、【休止期】から【成長期】という育毛サイクルが成り立っていない状態が原因になっています。

抜け毛は誰にでも起こる現象ではありますが、その中には２種類の抜け毛パターンが存在しています。

（1）自然脱毛
自然脱毛とは、髪の毛が育つ「成長期」、成長が止まり抜け落ちる「退行期」、次の発生期に入るまでの「休止期」という、髪が新しく生え変わるための「ヘアサイクル」により自然に髪の毛が抜け落ちていく自然現象の一種です。

したがって、 ヘアサイクルに基づく抜け毛は異常ではないので、気にする必要はないのです。

自然脱毛は、通常時期で１日80本程度、春や秋などの抜け毛の時期では１日200から300本程度が、ヘアサイクルの周期によって抜けていきます。

（2）異常脱毛
異常脱毛とは、春・秋の抜け毛時期でもないのに毎日大量の毛が抜けるケースです。

これは何らかの要因でヘアサイクルの周期が乱れ、成長期が短く、休止期が長くなってしまうという正常な
ヘアサイクル以外の脱毛があったという事になります。

ヘアサイクルの乱れが起こると、新しい髪が生えてきても成長しきる前に抜け落ちてしまい、次の新しい髪が生えてくるまでに時間がかかったり、休止期が続き新しい髪が生えてこないといった現象が起こります。

自然に抜け落ちる髪の毛根はマッチ棒の先のように丸くなっています。逆に、抜け毛の毛根が細くなっていたりいびつな形をしている場合は、正常なヘアサイクル以外の脱毛が起こったことになります。

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髪の毛の「構造」と「髪が生える仕組み」「メカニズム」を理解しよう！の記事です。

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