髪の断面図を見ながら、どのように髪の毛がつくられていくのかの構造を理解しましょう。

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髪の毛の構造・髪が生える仕組みを理解しよう

髪の毛というのは、一体どのようにできているのでしょうか。
髪の毛も爪と同じく皮膚の一部になります。ここでは髪の断面図を見ながら、どのように髪の毛がつくられていくのかの構造を理解しておきましょう。

 

髪の毛は、頭皮の表面から外に出ている部分の髪の毛(毛幹部)と頭皮表面から内側に深く潜っている部分の髪の毛(毛根部)に区別されます。

 

髪の毛と呼ばれている毛幹部は皮膚などと違い、一度傷つくと髪自体に治癒能力がないため、その傷を治す事ができません。毛根部は深いほど発育のためにはよく、浅いと太くて元気な髪が成長しにくくなることで異常脱毛が起こりやすくなってしまいます。

髪の断面図

髪の断面図

【メデュラ(毛髄質)】
毛髄質が全くない場合でも異常であるとは限りませんが、一般的に毛の太さはこの毛髄質の量で決まります。
色素や脂肪が含まれ、保持機能があります。

 

【コルテックス(毛皮質)】
髪の大部分がこの毛皮質です。この層によって毛質が決まります。繊維状になっており髪の強度を保っており、たくさんのメラニンを含みます。人種による髪の毛の色の差はここの色素量の違いによります。

 

【キューティクル(毛小皮)】
毛根から毛先に向かい何枚ものキューティクルが重なっておりブラッシングなど外部の刺激などから、髪の毛を保護する役目をします。

毛根部の構造

髪の構造

髪の毛は皮膚が変化したもので、「頭皮」の一部です。

 

【毛球】
成長期の毛根の下部は、毛球とよばれ球状に膨らんでいます。
球状の中には毛母細胞がつまっており、その中心部には毛乳頭とよばれる髪の毛をつくるための重要な役割をする組織があります。

 

【毛乳頭】
毛乳頭は、周囲に網の目のように張り巡らされている毛細血管を通じて、新しい髪の毛をつくりだすのに必要な栄養素や酵素を受け取り毛母細胞に細胞分裂をさせます。

 

毛乳頭から髪の毛作りの指示命令を受けた毛母細胞は24時間、常に細胞分裂という活動を繰り返し、分裂した細胞が角化(硬い髪の毛)していくことによって髪の毛になって毛穴から生えてきます。